●ポイント5
大量工業製品や流通品を使う。





機能・性能が計算でき、コストパフォーマンスの高い大量生産方式の工業製品(アルミサッシ、合板、プラスターボード、セメント製品など)をフルに活用します。たとえばアルミサッシの場合、木製建具に比べて熱伝導率の面では問題が残りますが、取り付けや機能面、耐久性面では優ります。
アルミの雰囲気も、その持ち味を生かすようなデザインでかなりのところをカバーできます。木製建具にこだわるとコストアッブの原因になります。他の製品にもいえることですが、多少の欠点はデザインや発想の転換でカバーし、むしろそれによって個性を強調しながら使いこなします。さらに一般に流通している規格材(3x6=91cmx182cm)、建具、家具を使うことがコスト削減につながります。たとえ1cmでも大きくなってしまうと、特注になったり材料の追加が求められたりしますから、寸法決定には注意が必要です。また施工者側に、前の工事で残っている材料があれば、それを安く使わせてもらうことも考えます。商売柄、設計者にはない材料ルートを持っている場合も多いですから、情報交換も大切です
施工者にゆとりのある工期を与えることもコストに影響します。工務店のぺースで段取りできるよう配慮します。

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