●ポイント6
デッドスペースを見直す。





平面的なデッドスペースと同時に、断面的なデッドスペース(階段下や階段上・断面図で黒く塗りつぶされている箇所)もチェックして、無駄なく使い切ります。
●一階床下
床下はすでに一般的に利用されています。設け方としては既製の床下収納を利用してもよいでしょうし、大工さんに簡単につくってもらってもよいでしょう。
●一階天井裏
二階の床下収納として見直すこともできますが、一階天井をなくし、二階床が直接張られている構成にします。二階の音が直接に下に響くことになりますが、家族の音だから気にしない、あるいは同じ時間帯に同時に使用する部屋を上下に配置しない、といった工夫をすれば採用できます。
天井下地材、仕上材、それらを施工する手間を省略できますし、天井を高くとれるメリットもあります。少し前の民家ではごく普通の工法でしたから、現代でも十分使えます。どうしても天井をつくりたくなれば後工事でつくってもよいでしょう。
●小屋裏
最上階の天井裏(木造二階建てであれば、二階の天井裏)が、一番のポイントです。屋根なりの勾配を見せてしまえば、吹き抜け気分の開放的な空間になりますし、収納にすればかなり広い小屋裏納戸になります。ただしその場合は構造的な配慮と、通気工法にする、断熱材を厚くする、屋根の防水に一層の注意を払うなどが必要ですが…。二階建ての場合、二階の住空間のすべてを小屋裏仕立てにしてしまう方法もあります。この場合は2×4(ツーバイフォー)工法のメリットと、軸組工法のメリットを組み合わせて空間を確保することになりますが、天井の高さも変化に富み、面白い空間となります。天井高の低い部分は収納として利用し、窓は開閉式のトップライトとします。換気、光、眺望も確保できます。

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