●ポイント7
見栄を捨てて実質本位をつらぬく。





打ち合わせの段階から見栄を捨て、物事を実質本位で進めます。お互いの立場を理解したうえで、遠慮せず楽しく、いらないものはいらないという毅然とした態度が必要です。よく床柱を気にするといった話を聞くと思いますが、従来的な思考に流されず、玄関の意味や用途は? 床柱の意味は? といった本質をもう一度問い直し、考え直してみると、違う見方が出てきます。
仕上材も同様です。ムク材では節や多少の色の差が価格面では大きな差になります。木にはさまざまな色があり節があって当然と考えれば、多少の色の差など気になりません。
ローコスト住宅では予算配分を間違えると、安かろう悪かろうになる恐れがあります。後からではできない工事、手を入れにくい箇所の工事、毎日使用する箇所に予算を十分にさき、仕上材や後から手を入れやすい箇所、機能面に関係ない部分には予算を少なめにするのが基本です。
設備も同様です。建主にとって余分な機能がついているため、高くなっているものもありますし、見栄えだけよくて高い製品もたくさんあります。ライフスタイルをしっかり見つめ、じっくり考えて選びます。


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