●ポイント8
100%完成した家にしない。





予算が十分でなければ頭を使う。それでも不足なら自分の体で補う。…頭を使うとは発想を転換することです。普通は使わない安価な材料を使うとか、部材の必要性をもう一度問い直してみて、しぼり込むことです。体で補うとは文字通り自分で施工することです。「100%完成した家にしない」とは未完成でよいというのではありません。家は建主の家族とともに生き、変化し、成長していくものと考えれば永遠に完成することはなく、それなら仕上材は施工されているけれど、塗装は後で自分でするということで、区切りをつけておいてもよいのではないかと考えるわけです。
複数の子供室をワンルームにしておくことはよく取られる方法ですが、そこに壁を建てて区切るか家具で仕切るかは、必要になったそのときになって考えるほうがよい場合もあります。
100%完成していなくても住み始めた段階で、家はある条件の中で必要なモノ、コトはすべて盛り込まれているはずですし、その手の入れ方もメドがついています。後は暮らしと人の変化に対応させながら自分で手を加えていくと、安くあがって愛着も人一倍になると思います。

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