K改装工事(内装、ウッドデッキ工事)
20年数年前に建てられた鉄骨造建物(階下は工場)の最上階の使っていないスペースの改装工事である。
同じ階の変形スペースにはワタクシの設計の三角の茶室、変形の個室(畳敷きの寝室と桧縁甲板張りの洋間)が20数年前に設置されている。
豊橋市内の旧東海道の1本入った船町という豊川堤防に接している住宅密集地の敷地条件の、今までは使用目的のない倉庫的スペースの改装工事である。
予算と工事条件(3階屋根の高さで吹きさらし階段のみのアプローチ)の厳しい工事条件である。
具体的には予算の配分、しっかりとした断熱(セルロース吹き込み)と換気(天井と天井裏共)
フレキシビリティー高いスペースの考え方、茶室等へのアプローチの条件から来るデザインの方向性、が最重要考慮項目
コストと余条件からやり過ぎない、くどくないデザインを心がけた。ただ、使用材料には熟慮し、心地の良い雰囲気とその階の持つ雰囲気に合わせ自然材料を使った。
ポイントの板材はこの地方の杉材<、床には土佐和紙、手持ちの木製建具にはアジアの紙をはり、衝立は手持ちの紙障子に手を加えアジア紙はりで再利用してコストを下げている。
多様な使い方をシュミレーションして、必要性の高い納戸は既存の間仕切りをそのまま使いコストを抑えた。
結果的に嫌味のない、ほんわかとした雰囲気を持ち、利用頻度の多さを期待させるスペースが出来上がった。
また豊川の川面、打ち上げ花火を見る月見台(花火見台)超硬質高耐久木材にて屋根の上に設置されている。


延べ床面積・・・86.11平方メートル(26.04坪)
竣工・・・・・・H23年 7月
施工会社・・・・(有) 下山建設 下山剛市
建築費・・・225万円(換気工事、家具、税込み)追加プリーツスクリーン代 16万