ミモザビル

20年ほど前に手掛けた網代の住宅(別荘)の建て主が福祉関係のNPOを立ち上げ福祉作業所を開設すると言うことで相談を受けた。
障害福祉サービス事業所(高次脳機能障害に人や精神の障害の人のための作業所(就労継続支援B型)
その類の建物は手掛けたことがなかったので、福祉関係の専門者、オーナーと共に勉強会、他の施設、作業所を見学しながら計画、設計を進めた。
バリヤフリー法(特に都条例)の理不尽とも思える内容に頭を悩ましながら(時間の制約の中)半年で基本計画、実施設計に2ヶ月と進めた。
施工中も近隣、地盤改良、道路占有許可等の多少のロスはありながらも何とか大きな問題もなく竣工した。

外部
真南向きの敷地条件から夏の日差しを遮るサンブレード(可動ルーバー)の採用
幹線都道路の騒音と排気ガスの対策の使用材料(気泡コンクリート外壁、鋼板スパンドレル)
生活環境性能を高める、ガラスブロック、高性能ペアガラス、外断熱防水屋上、気泡コンクリート+吹き付け断熱材の採用
ミモザ色をテーマカラーにそれを際立たせる色の選択(外壁色、シルバーの金属)

内部
あたたかな雰囲気で包み込む杉板(国産材)、和紙
安全性に留意した床材
ビビッドな配色のゆったり、ゆるやかな階段室
ゆったり、まねく雰囲気の玄関アプローチ
おもいきったこだわりの長屋形式のアパート

延べ床面積・・・298.80平方メートル(90.387坪)
構造・・・鉄骨造3階建て
竣工・・・H26年 5月
施工会社・・・群峰工業株式会社 担当 小林 茂
建築費・・・8400万円(税別)