伝統工法民家の改装(全面耐震補強共)工事

終戦直後に建てられた伝統工法民家の全面的(耐震補強工事を伴う)改装工事である。
形態的には愛知県の渥美半島に見られる田の字プランの典型的な農家型住宅(瓦屋根、土壁、畳敷き)
で20数年前に私が水周り、玄関を改装した経過がある。
  先ず解体工事を慎重に進め、柱、梁の構造体だけの裸状態にシテ、ベタ基礎を設置
その後、根絡み、土台、補強は柱、耐震壁を作り、しっかりとした耐震性を持たせた。
(工期の関係で工事金の補助金はダメだったが、設計費として助成は受けた。)
当然のことではあるが、自治体の補助金を受けることの出来る内容
(しっかりとした計画、図面、構造計算)にはなっている。)
屋根は瓦屋根から鋼板葺きに変更されたが土壁は出来る限り残されている。
仕上げ材は天然素材(杉板、コルク、珪藻土、タイル、畳)を使い
以前の良い雰囲気は残しながらも住宅との性能は桁違いに向上している。
断熱遮熱計画、換気計画、動線計画、省エネ計画、環境計画は十分に考慮され実行されている。
以前の北向きの部屋は暗く寒いという弱点は完全に改善され
特に居間、食堂のつながりや開放感、風の通り、光の入り方は万全である。
暖房計画は床の断熱パネルの採用と電気式エアコンと温水式暖房方式機器を使用することによって
ほぼ1ルームに近い約70坪の住宅も十分なものとなっている。
2階の奥の主人の寝室は広さと(20畳)、その縦の空間、70年前の土壁現し
構造体表しの面白さとあいまって、魅力的な部屋に出来上がった。

延べ床面積・・・ 230.58平方メートル(69.75坪)
構造・・・・・・ 木造の2階建(伝統工法民家)
竣工・・・・・・ H25年 7月
施工会社・・・・ (株)竹工建設 担当 鋤柄 稔
建築費・・・・・ 2700万円(厨房器具、家具、税込み)追加工事他約20万