30年目の完成(大岩邸)

 30年前に親戚の住宅をやらせてもらった。親の公庫住宅を曳家して少し減築改装して
新しい家(やはり公庫住宅)を増築して正に接続という形で接続した。
形が合わないのでスリットを設け旧と新の対比をわざと表現した。
その後、何カ所か改装や家族に合わせて修理、改装の手を入れた。
ご両親が他界して、お子さんも独立など家族構成も変わって最終形(終の住まい)の計画の依頼を受けた。
環境はゆったりと立ち並ぶ住宅地で、敷地は東西に長く、日の入りやすく風も通り易い条件である。
東側(新→旧)棟には既存の水回り、居間、階段等のパブリックな部屋は仕上に手を入れ天井(杉板)以外は
壁(クロス+塗装)は再塗装、床(コルクタイル)張り直し
キッチンは新キッチンに取り換え。(洗面、お風呂は数年前に取り換え済)
今の碁準の断熱に合わせる玄関戸やり替え、基礎断熱の採用
外部の外壁、軒天井の再塗装(屋根はやり直し済みなのでチェックのみ)
西側(旧→新設)棟には個室(1階は寝室と書斎、和室、納戸+サンルーム)(2階は個室と納戸)
形態的には新旧の組み合わせを30年前に考えた形に近づけ、部屋の考えは現在の家族構成に合わせ面積的には少し減築した。
住宅性能の最大限の確保、メンテナンスのし易さ、今の生活の持続性のある住まいを目指した。

東棟 模様替面積・・・48.75㎡(14.75坪)
西棟 改装床面積・・・63.76㎡(19.29坪)

構造・・・木造在来2階建て
竣工・・・2016年 10
施工会社・・・(有) 下山建設 代表 下山 剛市
建築費・・・・東棟 292万円(税込み) 
        西棟 1150万円(税込み) 

         合計 1441.6万円(税込み)