W邸改装工事(耐震補強工事共)
40年数年前に建てられた木造建物の耐震補強工事と全面的な内部改装工事である。
豊橋市内の旧東海道の1本入った湊町という比較的駅に近い古い建物が立ち並ぶ住宅密集地の真ん中の敷地条件である。
建物の資料がなく、市の耐震診断書(数値は016)という凄い(悪い)数字を持った築40数年の建物の改装工事。
解体してみたところ、市の耐震診断書よりも悪い条件も判明し、先ずは耐震補強に重点を置いて計画した。
具体的には基礎の全面補強、柱、梁の補強、壁の耐震壁の検討とバランスの良い位置での増設。
コストとの相談もあり今回は屋根、外壁の1部は既存のままである。(以前に改装してあり、機能には問題はなかった故)
使いやすい動線と落ち着いた雰囲気づくりを先ず考え、断熱、遮熱、気密、換気計画は万全とは行かなくとも充分満足できるものとなった。
肝心の耐震補強も0.16→1.2(数字的には)に高められ一応の安心を与えている。
間口の狭く奥行きの長い典型的な町屋の形態を、2階中庭的な考えを採用し、光と風をそこから生み出し、1階のリビングにも充分与えている。
新しく設けた吹き抜けを通して1階も光と風を感じる気持ちの良い空間に仕上がった。


延べ床面積・・・64.53平方メートル(19.52坪)
構造・・・・・・木造の2階建(1部平屋)
竣工・・・・・・H23年 4月
施工会社・・・・(株) 竹工建設 担当 鋤柄 稔
建築費・・・893万円(厨房器具、換気工事、家具、税込み)追加空調工事他24万