●ポイント3
できるだけシンプルなデザイン・平面プランにする。





●家の形はシンプルに
家の形はシンプルが大前提となります。出入り(凹凸)のない外観で、屋根の形もごく普通、勾配はゆるめが有利です。これは建物の表面積が少なくてすみ、ともなって構造材も少なくてすむことにつながります。ただへんなところで我慢して、建主にとっていい家でなくなっては元も子もありません。シンプルであってもあきのこない外観であることが条件となりますが、打ち合わせさえきちんとできていれば、外観デザインの決定は建築家にとっても最も楽しい作業の一つですから、いろいろアイデアを出してくれるはずです。周囲の環境に調和し、個性的で価値あるデザインを選択しましょう。
外観デザインを云々できないほどのローコストでも色彩で個性を主張することができます。塗料は特殊なものを除き、価格差はほとんどありません。
●部屋を多目的に使い、間仕切りを少なく
平面プランもシンプルなほどローコストになります。間取りは使い勝手や動線を考慮し、さらに将来計画なども予測してプランニングされますが、廊下やホールなどはできるだけ省略し、パプリックな居間・食堂などを広く、条件のよいところに配します。居間・食堂を広く取ると廊下を兼ねることもでき、ともなって間仕切りも省略できることになります。各部屋に二、三の役割をもたせ、区切らないですませられるところは大きな部屋にしておくと、手間代と材料の節約にもつながります。水回りは集中させます。そのほうが使い勝手もよくなります。

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